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「テネシー便り」

発信者 福島 幸人さん (昭41商)当会会員

アメリカ合衆国テネシー州ナッシュビル近郊の市にお住いの福島さんからのレポートです。
私たち日本人が知っているようで実は知らない、アメリカ社会の実情を様々な角度から知ることが出来ます。
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このレポートの27回までは、当会「相互交流会員」のための「掲示板」に書込みをして頂いたものですが、
広く登録会員の方々、さらにには塾員のみならず当会サイトへの総べての訪問者にもお読み頂きたく、
このページを設けたものです。

28回からは「会員からのメッセージ」として会報にご寄稿を頂いております。

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目次 

テネシー便り35 2008.03.15(Sat) 「セント・パトリック・デイのお祭り

テネシー便り35 2008.01.15(Tue) ポーラー・ベア・プランジ

テネシー便り34 2007.12.15(Sat) クリスマス・ホリディーを迎えて

テネシー便り33 2007.11.15(Thu) 米国定年退職事情」 

テネシー便り32 2007.10.15(Mon) 「POWのライセンス・プレートに想う

テネシー便り(31)2007.09.15(Sat) 格差社会の代表米国の或る一面

テネシー便り(30)2007.08.15(Wed) リトル・ボーイとファット・マン

テネシー便り(29) 2007.07.15(Sun) 「日米新聞事情」

テネシー便り(28) 2007.06.15(Fri) 準備体操の導入について

テネシー便り(27)2005/07/27(Wed)アメリカの大学図書館を訪ねて

テネシー便り(26)2005/05/15(Sun) アメリカの郵便ポスト事情

テネシー便り(25)2005/04/01(Fri) 染井吉野とハナミズキの関係から考える

テネシー便り(24)2005/03/26(Sat) 車社会の側面から見た生活事情」 (その2)

テネシー便り(23)2005/02/26(Sat) 車社会の側面から見た生活事情」 (その1)

テネシー便り(22)2005/01/25(Tue) カード社会のセキュリティーについて

テネシー便り(21)2004/12/24(Fri)  {クリスマスを考える}

テネシー便り(20)2004/11/22(Mon)写真を添付しない履歴書社会

テネシー便り(19)2004/10/30(Sat) テネシー運転免許証の実情

テネシー便り(18)2004/09/29(Wed)ハリケーンの名称について

テネシー便り(17)2004/08/11(Wed) アテネ・オリンピックでプレイ・ボール(?)

テネシー便り(16)2004/07/28(Wed)アルコールの「ドライ」と「ウエット」事情

テネシー便り(15)2004/07/10(Sat) 国旗と国家に忠誠を誓う教育の実践

テネシー便り(14)2004/06/24(Thu) アメリカ蝉事情について

テネシー便り(13)2004/06/03(Thu) 夏休みスタート

テネシー便り(12)2004/05/18(Tue) 車のナンバープレートあれこれ

テネシー便り(11)2004/05/06(Thu) ジャズとローカルコミュニテイー

テネシー便り(10)2004/04/23(Fri) マイナーリーグ ベースボール

テネシー便り(9)2004/04/19(Mon) ドクターの免許更新制度

テネシー便り(8)2004/04/15(Thu) 高校の卒業論文

テネシー便り(7)2004/04/08(Thu) 二足のわらじを許す社会に何故変えないか

テネシー便り(6) 2004/04/04(Sun) {アメリカの義務教育} 

※タイトル変更
テネシーよりメッセージ(5)2004/03/29(Mon) アメリカの卒業式

テネシーよりメッセージ(4)2004/03/14(Sun) 「119 + 110」 vs.「911」

テネシーよりメッセージ(3)2004/03/11(Thu) 身近な情報公開と行政サービス

テネシーよりメッセージ(2) 2004/03/07(Sun) [ソーシャルセキュリテーカード] 

テネシーよりメッセージ(1)2004/03/05(Fri) 始めまして、


テネシー便り(10) 投稿者:福島幸人(昭41商) 投稿日:2004/04/23(Fri)

{マイナーリーグ ベースボール}

 いよいよ待望の野球シーズンが始まりわくわくしてます。 今や、日本のトップ選手達
のメジャーリーグでの活躍が日本のマスコミに採りあげられない日はないほど全国的な人
気を得ている。 ところで、今回は当地に来て小生が出会ったナッシュビルサウンズの観
戦をとうし、メジャーリーグを支えている広範なマイナーリーグの実態の一部に触れてみ
たいと思う。

 テネシー州にフランチャイズを持つメジャーリーグのチームは残念ながらありません。 
しかし州都ナッシュビルにはメジャーリーグのピッツバーグパイレーツ傘下ナッシュビル
サウンズがあります。 又、メンフィスにはメジャーリーグのセントルイスカージナルス
傘下メンフィスレッドバードがあります。  共に、マイナーリーグトリプルAに所属し
ている。  現在セントルイスカージナルスで活躍中の田口選手はかつてメンフィスレッ
ドバードに在籍し、ナッシュビルサウンズとの対戦でナッシュビルのグリアー球場でプレ
イしていた時にスタンドから声援したことがあった。

 アメリカのプロ野球の裾野は広く、メジャーリーグの傘下のマイナーリーグには(1)
トリプルA(2)AA,(3)A、(4)ルーキーと大きく分けても4つのランクがある。
そして、それぞれのランクのチームはフランチャイズ制で全米の各市を拠点とし年間スケ
ジュールでリーグ戦をやっている。 

 そんなわけで、このマイナーリーグのナッシュビルサウンズのホームゲームをダッグア
ウト近くのスタンドから選手をよく声援しています。 メジャーリーグで既にご存知の様
に、ゲーム開始前のセレモニーとして観客も選手達も全員起立し、脱帽し右手を左胸に当
て、センターポールに掲揚された星条旗に頭を向け歌手の国歌斉唱を厳粛に聴く。 この
球場は1978年に設立され、センター400フィート、両翼327フィート、観客収容
数10,000人、ローカルな球場としては普通です。  ただ、施設が老朽化してきて
いるので新しい球場の話がナッシュビル市当局に投げかけられており、新球場の実現が大
いに期待されている所です。

 マイナーリーグのゲームを観戦していると、フィールドとスタンドが比較的接近してい
るのでスタンドから選手達に直接話しかけたり、大声で選手名を叫んだりとかなり家庭的
な雰囲気なのは楽しい。 しかし、これはマイナーリーグの宿命ですが、選手がよく活躍
し、好成績をあげてチームが盛り上がりを見せているときに、所属するメジャーの球団の
コールアップで選手がメジャーへ移籍される事がある。 これは、マイナーリーグの監督
にとっては良い成績をあげ事業採算に努力することが要請されていながら、育てた選手が
成長し好成績を出したらメジャーの親球団が引き抜いてしまうという相反する両者に直面
せざるを得ない。

 常に、マイナーリーグの監督は与えられた戦力で最大効率を上げるようにと自分に言い
聞かせているとナッシュビルサウンドの監督は苦しい気持ちをインタビューで話していた。  
つまり、マイナーリーグは前述の様に4つのクラスがあるので、多くの若者が底辺のルー
キーから這い上がってメジャーを目指しているのを忘れてはいけない。

 ところで、ナッシュビルサウンズで小生が声援していた選手にはいろいろな思い出がある。 
少し話すと、昨シーズン左翼手のJ.J.デービスという選手が活躍し、長打をよくレフト
方向へ流していた。 この選手が打席に入ると小生の周りの男女の観衆は一斉に大声で、
ジェイジェイと連続して何度も叫びだした。 一瞬、我が家の猫の名前のジェイジェイを
大声で呼んでいるように思い吃驚した。その後、小生はこの選手が登場する時には、我が
家でいつも呼びなれている猫の名前のジェイジェイを自然体で恥も忘れて大声を出して叫
んでいた。
 このJ.J.デービス選手は小生達の力の入った声援が良く効いたためか良い成績を出し、
その結果、野球人生として待望のメジャーリーグのピッツバーグパイレーツにコールアップ
され今シーズンのロースター入りを果たし、大いに活躍が期待される所です。 しかし、
個人的には今シーズンからナッシュビルのグリアー球場でジェイジェイと声援が出来なく
なり実に残念な気持ちです。 
 
 その他、小生の声援していたナッシュビルサウンドの三塁手で4番の強打者であったA.
ラミレズ選手は昨シーズンメジャーリーグのピッツバーグパイレーツにコールアップされ
その後直ぐシカゴカッブスの5番打者として移籍され、大活躍している。 最近は、これ
らの選手をテレビの画面をとうして観る機会が多くなり、なんとなく自分の知り合いがテ
レビに出ているような気がする次第です。

 このマイナーリーグの球団は何処でもかなり力を入れているが、当ナッシュビルサウン
ズはフアンサービスと言う点では多種多彩なプログラムを企画し、ファミリー(子供コー
ナーを設けたり)や多くの老若男女の観客を集めている。 例えば、試合開始前のプログ
ラムでは子供たちがフィールドで実際にベース間をランニングさせたり、選手のキャッチ
ャー相手に投球を試させたり、サイン会等、又、木曜日にサーズデイ(木曜日)とサース
デイ(渇き日)を文字って試合が5回のインニングが終るまでビールを特別に1ドルで何
回でも販売するサービス、更に、水曜日の試合は勝利保証日と銘打って、万一負試合とな
ったら、入場した全員に後日の試合の入場無料券の提供等等、盛りだくさんです。 
 では、機会がありましたら是非皆さんも当地の球場に脚を運んでいただき、ビールを片
手に大いに将来のメジャー選手に声援を贈りませんか。

以上

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テネシー便り(9) 投稿者:福島幸人(昭41商) 投稿日:2004/04/19(Mon)

{ドクターの免許更新制度}

 近年医療ミスが頻繁に発生しているのを聞くと、自分の身体を安心して診て貰うには
どうしたら良いかと不安を抱いている方が増加していると思う。だからと言って、個人
としてどうすれば良いかと考えても容易にその解決策は浮かばず益々不安がたかまるの
が現実だろう。

 皆さんご存知のように、日本の医師免許を得るには入試が難関と言われている医科系
大学(6年)を卒業し、国家試験にパスすることが条件です。 この医師免許を一旦取
得したら更新の必要が無く、取り消し処分を受けない限り生涯持ちつずけられると言う
のが現在の日本の医師免許制度です。 そこで、人の生命や生活に大いに影響する医療
の分野において、特に日進月歩の新しい技術や知識の習得が求められるのにもかかわら
ず、医師にその対応を課する制度が無いのが問題です。

 そこで、参考の為当地アメリカの事情に触れてみると、制度が日本と大きく違ってい
るのに驚いた。 アメリカで医師や歯科医師の免許を得るには、大多数のケースですが、
先ず四年制大学を卒業後、通称プロフェッショナルスクールと言われている大学のメデ
イカルスクールやデンタルスクール(4年)に入学し、当然ながら卒業までものすごい
頻度のテストをパスしてかつ卒業試験にパスし、その後、国家試験にパスする事が絶対
条件です。その後州毎の試験を受けて免許を取得します。 

 なお娘の卒業したミシガン大学デンタルスクールのオリエンテーション時入学した学
生への学長の言葉は特に印象的だった。 “皆さんがハッピーと感じていいのは本日の
入学日と卒業式の二日間だけでそれ以外はすべて過酷な学習とテストの連続と覚悟し、
がんばってほしい!”との檄の言葉でした。 更にその後、スペシャリスト(専門医)
を目指す者は専門分野毎の大学のメデイカルスクールやデンタルスクールに入学し3年
から4年のコースで学習し専門医の資格を得る。

 医療の分野では特に新しい技術や知識の習得が求められるので、免許取得後は生涯に
わたりコンテイニュアス エデュケーションと言うな名称の基に受講研修と定期的な免
許の更新を義務ずける制度が確立している。 詳細は州ごと、専門分野毎に異なるが、
概略医師免許は1年毎の更新、歯科医師免許は2年毎の更新となっている。 従って、
この免許の更新時には必要な単位数の受講研修済みであることが条件で、それを満して
いないと免許の更新はなされない。 つまり、全ての医師、歯科医はこのルールに従っ
ているのがアメリカの実情です。

 これは考えてみると、ごく当たり前な制度と思います。 そして、医療分野と言うと、
何も医者と歯医者だけでなく、他に多くの医療に携わっている専門分野の職種がありま
す。 例えば、リハビリの矯正師とかデンタルハイジーン等多くの分野で研修や定期的
な免許の更新が義務ずけられている事が挙げられる。

 小生の所感ではこの様なごく常識的な制度が当地では既に確立していますが、日本で
もようやく米国の空気が伝わり始めた為か、又は近年の医療ミスの多発かどうか判りま
せんが、2003年12月5日に厚生労働省は医師免許の更新制度導入検討を発表との
動きが見えてきたのは世界の常識へ一歩近ずくシグナルと期待したい。 これは、背景
に日本の医師法の改正とか、全ての資格には更新制度があって当たり前の時代が将来く
るとのさきがけとも受け止めたい。

 日本にとってはこの新しい改革の流れは大きな既存抵抗勢力が国内に在る事を考える
と、実現までなかなか容易な改革ではないでしょう。 最終的に決心するのは国民の意
識ですから国民にとってベストは何かとのベクトルで物を考え判断すれば、自ずと解決
するでしょう。

以上

添付の写真は我が家の白い花を咲かせたクラブアップルです。

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テネシー便り(8) 投稿者:福島幸人(昭41商) 投稿日:2004/04/15(Thu)

{高校の卒業論文}

 我が家のライブラリーの片隅の棚に小生の卒論がアルバムの隣にひっそりと眠っている。 
ここに入ると、今となっては懐かしい思い出の一ページとして小生の学生時代へとタイム
スリップした気になる。  ご存知のように、大学のゼミは選択科目だったので、必ずし
もゼミを選択しなくとも卒業できた。 したがって、ゼミで要求された卒論を書いて卒業
した学生とそうでない学生がいた。 何か卒論というのは小生にとって学生時代の記念品
みたいに感じる。

 ところが、高校生が卒論を書いて卒業してるという話を聞いたら皆さん本気に信じます
か。  実は当地では当たり前なことなのです。  公立高校の最高学年12年生(日本の
高3に相当)になると、卒論つまり当地ではTerm Paperといっているが、テーマの設定か
ら推論の進め方、参考文献資料の調査、結論までの組み立て方、英文のまとめ方、最終的
にはタイプして完成させる。 一年がかりで作成し提出し評価を受ける。  無論、高校
には大学のゼミのようなものはありません。その上、必須科目として義務教育の高校でこ
の種の卒論教育が実行されているのは本当に驚かされる。

 高校の授業は卒業の為の卒論を課しているわけでなく、低学年からすでに読後感想文や
エッセイおよびリサーチペーパー等ををしばしば書かされる。 いわゆる自分で考え、
文法的にも、構文的にも、ロジック的にもチェックしながらいかに明瞭な英文にまとめる
かの能力を学年毎にしだいに身に付けられる教育を、義務教育のプロセスにはっきりと組
み込んでいる点に注目したい。 つまり国家が国民に必要な教育のレベル(義務教育とし
て)にこれらの基礎的な文章能力を要求しているということでしょう。

 アメリカの教育のポイントの一つは事象を正確な英語で文章化して表現することが挙げ
られる。 或る時、ホテルに着き早速受付の係りに付近のレストランとその場所までの行
き方を尋ねると、口頭でぺらぺらと説明しだしたので、小生はお手数ですが紙に書いても
らうように頼んだところ、親切にも紙とペンを出し詳しく書いて手渡してくれた。手わた
された案内書を見ると詳しくレストランの名前とそこまでの行き方を文章で詳しく書かれ
ているのでびっくりした。 行き先の地図がどこにも見当たらないのです。 やれやれと
思い、文章を追っかけながら目的地までようやくたどり着いたというわけです。 これと
同様な例はあちこちで沢山であった。

 この感覚はわれわれ日本人と米人との間で大きな違いと思った。 小生は地図を描いて
説明するほうがわかり易いと思うが、こちらではすべて文章化して説明してるのに出会い、
文章表現力の習得を義務教育において重視していることがうかがえる。 

 卒論であるTerm Paper は自分の研究テーマについて正確な文章表現にて自己の推論を
まとめるものゆえ、当然ながら、国語つまりここでは義務教育の最終学年時の英語教育が
とても重視されているのがよく感じられる。
 義務教育の高校で卒論を課するかどうかという点を取っても、日米の高校教育の違いの
背景は大学入試制度にも大いにあるかと思う。 つまり、国家が規定した教育制度の違い
によって習得する教育はその内容とレベルにおいて大いに異なる。 一言で言えば、当地、
米国が要求する教育は日本のそれと異なり自分で考える事を重点的に教育のベースとし、
教育現場であらゆる手法を使って実践しているということではないでしょうか。

以上

添付の写真は我が家の八重桜が満開の花を咲かせているところです。

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テネシー便り(7) 投稿者:福島幸人(昭41商) 投稿日:2004/04/08(Thu)

{二足のわらじを許す社会に何故変えないか}

 昨今の先行き不安な状況からすると、今のうちに何か生活費を一部でも補填できる
臨時収入の手立てはないかと考えるのは世の常と思う。 さらに、本人にやる気又は
特殊技術などがあれば尚の事であろう。

 振り返って、周囲の米国人の生活様式を見ていると、とにかく目いっぱい働いて目
いっぱい楽しむとの基本的ライフスタイルが徹底している。 小生がかつて体験した
現地工場において、第一シフトの早朝の始業時間を決めようと意見を聞いてみと、意
外なことに皆早ければ早いほど喜ばしいとのことだった。 つまり、通勤手段は全員
自家用車ですから、日本のような公共の交通機関の運行サービス時間に一切制限され
ない点も考し、結局、朝6時30分始業と決めた。 その結果、第二シフトは午後3時
30分始業で午後12時終業とした。 

 つまり第一シフト組は午後3時に終業し、帰宅できる。それから残った時間は副業
をすることも可、また、自宅の農場や牧場の作業等など会社の時間外は自分のやる気
で二足目のわらじ(生活)を自由にはいていける社会なのだ。 当然休日は個人の権
利ゆえ他の仕事につくことも自由です。 これはごく当たり前の当地アメリカ人社会
の実態です。 警察官でさえ非番には工場やスタジアム等のガードマンとして二足の
わらじを履いているほどです。

 当地の労働者は日本のように会社に入社したのではなく、就職という言葉どうり、
会社の職務(ジョブ)に就くということです. ですから、そのジョブが何であるか
明確に文書で規定されている。 そのジョブの範囲を超えたり、責任、権限を越えて
もいけない。 

 ところが、最近目に付いた日本のニュースがあった。   そのあらすじをまとめ
て引用すると、“学校の教師が所定の事前承認を得ずに勤務時間外に他の所で働き所
得を得ていたとの事由で本人達を処罰。”とあった。  その内の一件は男性教師で、
上司に届けず休日を利用して結婚式の司会業を長年しており、毎年約100万円の所
得を得ていた。 本人はその所得を雑所得として申告し納税もしていた。 
 他の一件は女性教師で、やはり上司に届けずに時間外を利用して顧客接待技術を習
得したくファーストフード店に勤務し、わずかな所得を得ていた。 これら事件の発
覚は顔見知りの密告者の当局への通報だった。

 皆さんこの教師たちの行為とその処罰についてのニュースいかが思いますか?
多分大半の意見を推察すると、本人は知っていながら規則を破り不当所得を得ており
処罰されるのは当然だ、というご意見と想像いたします。 法治国家ですから、これ
は当然と考えるのがしごく妥当。 かつて小生も同じように思っていた。

 つまり雇用主は被雇用者の副業を原則禁止として就業規則を規定している所が大半
と思う。  小生も入社時のオリエンテーションではかなりしつこく会社側の担当者
より事例を挙げて説明を受けた記憶がある。  その概要はこうであった、皆さんが
入社した会社は皆さんの働きで皆さんの生活を向上させる大切な場所です。したがっ
て,勤務時間以外でも万一会社に大きな業務上問題や災害などの発生時には真っ先に
会社と連絡をとり、会社を守るための最善の行動をとることが要求されていることを
十分認識せよとの事であった。 その為には、常に時間外でも緊急時の連絡先が求め
られた。 上司は部下の休暇中の連絡先と電話番号を要求していたほどだった。 
平社員でありながら会社のオーナーか社長の様な責任意識をもたらされたのには不思
議に思えた。

 要するに、会社は社員に対して会社は社員の物だと思わせ、第一に会社に対する忠
誠心を要請した。この手法は日本人にはうまく受け入れられてきた。 拘束8時間で
はなく結果的に24時間見えざる手でコントロールしていた。 ですから、副業など当
然禁止で事前承認の項目はあっても、そんなこと上司へ相談できる内容でなかったの
はうなずけると思う。

 つまり、会社に雇用されるということは、個人のすべてを会社にささげ、あたかも
封建制度の主従関係を下敷きにして現在までこの体制をつずけている。 これは終身
雇用制と年功序列いうギブアンドテイクの階級社会を背景に成り立ってきたのはご存
知のとうりです。  
又、この封建制度をささえている密告者という遺物が現代の我われの身の回りで生き
抜いているのは驚くべき事実です。 この密告者は密告することによって個人的に何
か利益をえただろうか。 つまり、副業をしていた者はこの密告者や周囲に不利益を
与えていなかったが、その者だけが独自の能力や才能の力で大きな利益を得ているこ
とに嫉みを感じ、その脚を引っ張って自分たちと同じレベルに下げて自己満足を得よ
うとしている人間である。

 われわれ日本人は本当にこのような密告者が周囲に徘徊している社会を望んでいる
のだろうか。  社会主義国家や独裁国家の独裁者が自分の体制を維持するために密
告者の網を張り巡らしているのを耳にすると一様にそんな非道な国はないと非難する
のが通例です。 そう言いながら、わが国は形は民主主義の体制をとっているが、潜
在的な体質は社会主義的な要素をかなり含んでそれを維持しようとしているのかもし
れない。

 最終的には我々日本人が二足のわらじを許す社会に変えたいのか、又は従来の伝統
的な村社会的な共同体を潜在的に保持したいのか決めることになろう。 少なくとも、
民主的な自由主義を掲げる先進国の中には日本のような人の取り扱いを規定している
国はひとつも無いことだけは確かであることを認識しよう。

以上

添付の写真は、裏庭のクラブアップルの花がようやくさきはじめたところです。

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テネシー便り(6) 投稿者:福島幸人(昭41商) 投稿日:2004/04/04(Sun)

{アメリカの義務教育} 

 終戦後まもなく学齢期を迎えた小生たちは義務教育と6−3制と新制中学という言葉
が身の回りで頻繁に話されていた記憶がある。  とにかく、小生が入学した都心の小
学校は空襲で半分以上校舎が焼失、焼け残ったわずかな校舎で授業を遣り繰りする為、
クラスを午前組と午後組に交互授業つまり2部授業であった。
 義務教育と言いながら、公立でも教科書代、教材代、学校設備および活動費用として
ほぼ強制的に近い寄付で教育費の負担が当たり前となっていた。それが現在では、校舎
は立派な鉄筋コンクリート造り設備も完備という快適な学習環境が全国津々浦々まで整
備されているのは時代の移り変わりとは言え本当にうらやましいほどだ。実際、入れ物
は格段に進歩したが、不思議なことにこの義務教育の6−3制は半世紀以上不変である。 

 多分日本に居られる方々は日本の義務教育制度は戦後占領軍であった米軍が作成し米
国流の制度を日本政府に与えたものと理解していたと思う。 つまり、それは米国の教
育制度と同じものと捉えていたかも知れない。少なくとも小生は無知にもそう思ってい
た。 

 ところが、小生が当地へ来て娘を地元の公立高校へつれて行き、編入てつずきの説明
を聞いているうちにようやく、米国の高校が義務教育で学費が無料と聞き驚いた。  
そこで分かったことは、当地の学校の義務教育は、K−12つまり幼稚園(K)より
12年生(日本の高校3年生)までの13年間と言うことになる。
実際のところ、敗戦後の荒廃した状況では義務教育を戦前の6−2制度を急に12年ま
で要求するのは当然ながら無理と判断され、6−3制度に落ち着いたと推測いたします。

 家庭での教育費の負担が馬鹿にならないとよく聞くが、皆様のお子様とよく相談の上、
発想の転換を図りこの際日本脱出し、米国の公立高校へ編入してみては如何でしょうか。 
教育費を大幅に軽減できることは確かです。 日本でかかる電車通学の交通費も当地で
は無料です。 つまり無料スクールバスで自宅より学校まで往復通学できます。
 学校で使う教科書は全て学校から無償貸与され学期が終了したら損傷なく学校へ返却
する仕組みです。 従って、教科書代は一切かからない。 制服なし、修学旅行積み立
て無し(修学旅行自体無い為)。

 当地では、義務教育だからと言って、生徒を画一的に教育する仕組みではありません。 
高校は2つのコースつまりジェネラル(一般コース)と、ホーナー(優等生コース)を
生徒に選択させています。 大学進学を目指す生徒は出来るだけホーナー課程を取って
おくことが望ましい。 しかし、いくらホーナー科目をとってもテストの成績が悪けれ
ばGPA(Grade Point Average)の点が下がり、各大学が設定している大学受験時の
AO(Admission Office )制度テストで要求されるGPAを下回るリスクがある。  
また、ジェネラル科目でいくらAをかせいでもAO制度テストでは評価が低く扱われる
リスクがある。

 自称学歴重視といわれている日本の義務教育では出席さえしていれば(?)、余程の
ことが無い限り卒業証書を出していると聞く。 ところが、当地の義務教育は頻繁に出
されるテストの結果を科目ごとに評点数化し、F点を取った科目は落第、つまり再度次
の学期で取り直す仕組みです。従って、下の学年へ行って落とした科目を再度履修する。  
これを巧くパスして行かないと結果的に進級してゆけない。  歳ばかり取って行くと
ドロップアウトでとなる。
ですから、当たり前ですが、とにかくよく勉強し毎回の小テストをミスする事無く、根
気よくがんばることにつきる。 これが、将来を目指すアメリカの若者にとっては当然
な事なのでやるか、やらないかは本人次第です。 その結果責任は本人が負うという明
確な仕組みの社会です。

 移民の国ですから英語を母国語としない国から来た多くの人々の子弟を学校では特別
にクラスを設けESL(English Second Language)コースとして各教科をジェネラル
科目より易しく指導します。  速く英語の実力を上げないとESLで足踏みとなり、
メインストリームと言われる米国人のクラスでの授業が受けられず、大学進学は困難と
なる。 米国の学校といってもESLクラスは米国人のいない外国人だけのクラスとい
うことですから、ちょっと異様です。米国は世界中から難民を受け入れているので、当
地の学校のESLクラスでも、当時多くのラオス難民の子弟がいたことが記憶に残って
いる。

 最後に、小生の感想としては、米国の高校は義務教育ですが、日本から直接当地の高校
へ編入し短期でESLをスキップし、メインストリームへ移り、常に英語という大きな
ハンデイキャップを負いながら同時代の生徒と一緒に卒業出来た2人の娘の体験を振り返
ると、親としてはまさに血と汗と涙のライフであったことが忘れられない思い出となって
いる。  しかし、時々、親の海外業務の都合でこんなハードな世界に娘たちを連れてき
てしまった事を、どう納得させたら良いか回答がなかなか見出せない次第です。

以上
(追記)このシリーズはテネシー便りと改名しますのでよろしく。

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テネシーよりメッセージ(5) 投稿者:福島幸人(昭41商) 投稿日:2004/03/29(Mon)

{アメリカの卒業式} 

 桜の花びらと3月というと懐かしい日本の学校の卒業式を思い起こします。 同じ桜の花
と3月という事象は時が移っても米国に移住しても変わらないが、この時期と学校の卒業式
というイメージは一切合致しません。  
というのは、今当地の学校は後期の半分が過ぎたところで、卒業式はまだまだ先つまり5月
中旬から下旬にかけて各校で行われます。  未だ当地では卒業式は先の話ですが、どんな
点が特徴か娘の高校の卒業式に出席した経験よりいくつかお話したいと思います。

 卒業式の会場は当地に在る州立大学の多目的競技が可能な屋内記念会堂を借用し、ステー
ジを特設校長以下関係者がひな壇にならぶ。 一方卒業生約500名はアルファベット順の
名前の順番に中央の椅子に着席、服装はすべて統一された黒のガウンとキャップ(つばの無
い房の付いた四角い帽子)を身に着けており、日本の高校の卒業式いや大学の卒業式でも見
られないような厳粛な雰囲気には内心驚かされた。
 
 卒業生の中にはガウンの上から首に赤いたすき、黄色のたすき、白いたすき、何もたすき
を掛けていない者がおりました。当地の高校は4年制でしたので日本流で言うと中学3年か
ら高校3年までの4年間に相当します。 そこで、この4年間の全成績を評価し、点数化し
て優秀者を公に表彰する。 全成績が4年間全てAの卒業生には黒いフードと赤いたすきを
つけ(一人該当した)、次の優秀者には黄色(トップ3%ほど)、次に白(トップ5%ほど)
とそれぞれのたすきをかけて称えていた。 

 優秀な生徒、努力した生徒がその学業をこのような晴れの場で公表され認められるのは素
晴らしい事と思った。  日本の学校ではなかなかこの様な当たり前と思われることが行わ
れないのはやはり古い日本文化に引きずられているのかなと推察する次第。 教育にかける
意気込みは絶大で列席した卒業生の両親、兄弟、親族、友人で観覧席は満員の盛況でした。 
地元パブリックテレビ局が中継放送をしているのには驚いた. 
 多分日本では日本だけが世界一学歴社会と思っている人が多いと思いますが、米国社会で
は実際就職に際し学歴かつ実力が日本以上に重視されている為、卒業式は次の大学進学への
ステップとして見なされている。

 ところで、式の開始は先ず星条旗を先頭にROTC(Reserve Officers’ Training Corps)
の生徒達がピカピカの礼装の軍服で米5軍(陸、海、空、海兵、ナショナルガード)の軍旗
をそれそれ掲げ、その隊列を前後護衛する形で2名の男女生徒がライフルを肩に小太鼓の重
厚なリズムで会場に入場行進。 公立高校の卒業式でしたが、なんだかミリタリーのアカデ
ミーの卒業式に紛れ込んだのかと錯覚を起こすほどでした。 日本の公立高校では全く見ら
れない光景で、想像すらできないと思います。 そこで、会場の全員は起立し掲揚された星
条旗に頭を向け右手を胸に当て国歌をうたう。 これが現実のアメリカの学校の姿です。

 日本と少し違うのは、校歌とか校旗が見当たりません。 つまり、これら日本では当たり
前でしたが、当地では全く登場せず。  とにかくあらゆるセレモニーは星条旗と国歌のみ
で済ませてしまうのですから、その迫力と徹底は国力のすごさを感じられます。  つまる
ところ、日米の違いは軍隊を国の誇りと信じる国民と軍隊を国の誇りと信じない国民の違い
ということになろう。
 式のハイライトは卒業生全員をアルファベットの席順に、あまり普段なじみのない長い
ミッドルネームを入れた名前をフルネームで一人一人呼び上げる。一人ずつひな壇を歩き
校長先生と固い握手をして卒業証書を受け取り励ましの言葉を受けひな壇を降りて行く、
この光景は本当に印象的でした。  小生の時代はクラス代表が呼ばれクラス全員の卒業
証書をまとめて校長先生より受け取り、式後クラスへ戻って担任より各人へ手渡されたと
覚えています。 やはり、小生としてはこの米国の心のこもったやり方は良いと思う。 

 式の終了とともに、一斉に卒業生は歓声をあげ、かぶっていたキャップを頭上高く放り
投げ、互いに卒業を祝しあうという恒例行事で幕となった。 
日本のような入学式は無いが、この国では学業の達成を象徴する卒業式をとても重要視して
いるのが良くうかがえる。 つまり、“入学おめでとうではなく、卒業おめでとう”がほん
とのメッセージではないでしょうか。

添付の我が家のバックヤードの染井吉野さくらは毎年3月に夢多い卒業生をやさしく送り出
しているような気がします。
以上

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テネシーよりメッセージ(4) 投稿者:福島幸人(昭41商) 投稿日:2004/03/14(Sun)

「119 + 110」 vs.「911」

 子供の頃より“火事だ!電話は119番”というきまり警句が頭に焼きついていたのを
よく覚えている。 しかし、当地に来てから緊急時の電話番号は911番と聞き、あれあ
れアメリカは何でも日本の逆か?と思った次第。 ただし、ただの逆ではなく、もっと合
理的にも警察の緊急電話も911番です。 つまり、とにかく緊急時には迷わず911番
に電話すればよい。 
その内容次第で一元化された911緊急センターは必要な緊急指令を警察、消防病院等へ
出し、緊急対応にあたる仕組みとなっている。

 ご存知、日本では消防は119番、警察は110番と区分けしてる。この背景は良くわ
からないが歴史的な縦割り行政の為かも知れない。 しかし、実際には初期情報の受信か
らその分析と判断、それに基ずく適切な指示の緊急連絡と言う一連の流れがまさに要求さ
れる情報センターとしては、一元化した方がサービスパワーがもっと発揮されるのではな
いかと思う。 皆さんにとってどちらの方式の方がより分かり易く効率的と思いますか。

 次にテネシー州の行政区分を簡単にお話しますと、州政府、カウンテイー(郡)、シテ
イー(市)の3層となっている。 例えば、小生の住むマーフリースボロ市はラザーフォ
ード郡に属してる.  このラザーフォード郡(人口13万人)の中には最大な我が市(人口
5万人)の他3つの市が偏在してる。 住民の少ない地域は行政的に市に編入されずに
シテイーリミット地区と位置ずけられている。 

 そこで、もし火事が市内の時は、各市の消防署は市内の最寄の消防車を出動させて消火
活動をする。 しかし、もし火事の連絡先がシテイーリミットの時は、サービス外なので
市の消防車は出動しないことに成る。 つまり、市から消火活動を得られないのは市の
タックスを納めていない為と言う理由です。 ですから、住居を選ぶ時も価格のみに重点
を置いて安いと飛びつかない事。 道ひとつ隔ててシテイーリミットの所は価格が大分低
くなっている。 

 それではシテイーリミットの住人はどうしてるかと言うと、
カウンテイーヴォランテイアーファイアーデパートメントと言う組織がある。 そこの住民
の有志がヴォランテイアーとして自主的に自分達のコミュニテイーの為寄付を募り自警緊急
隊を組織して対応してる。
 このように行政サービスに大きな差がある背景はタックスがキーです。  例えば、市内
に住むと(1)市税として毎年、固定資産税、自動車登録税の支払い負担。 
更に(2)カウンテイー税として毎年、固定資産税、自動車登録税が加味される。 一方
シテイーリミットに住めば、カウンテイーヘ納入する税のみですむ。 なお、更に詳しい
テネシーの税については別の機会に譲ります。

 緊急時に関連した話ですが、よく街で見る救急車は日本では行政サービスの一環の為使用
しても個人に対し費用の請求はないと理解してた。 しかし、当地では救急車サービスは民
営のため緊急で利用したら、後日しっかりと費用が請求されてくる。 そこで医療保険に入
る際は必ずどの程度救急車の費用がカバーされているか留意しておく事が必要です。

 昨今、民営化論議が盛んなご時世ですから、日本でも当地の様に民営化すれば、むやみに
タクシー代わりに救急車を呼ぶ人はいなくなるはずです。 しかし、この種の問題は根本的
に日米間の医療保険制度の違いに起因する故、まあ、無理な話かもしれません。 

 日本人の感覚ではヴォランテイアー(無報酬ベース)の緊急消防活動は、コミュニテイーが
伝統的にしっかりと統制されていない限り、不安で一杯になるかと思う。 しかし、当地の
ヴォランテイアーはコミュニテイーサービスの為には驚くほど自己犠牲精神が旺盛で活発に
活動する為、世間的にも彼らの人柄は高く評価されているは程です。 かつて、小生も現地
スタッフの採用時に経歴書にヴォランテイアーファイヤーファイターと書かれた人達との面
接で一部その評価の実体験をしたことを覚えてる。

 最後にテネシー州は別名ヴォランテイアーステイトと歴史的に呼称されている事を紹介し
て置きたい。

風にはためく星条旗とテネシー州の旗の写真を添付。 
以上

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テネシーよりメッセージ(3) 投稿者:福島幸人(昭41商) 投稿日:2004/03/11(Thu)

{身近な情報公開と行政サービス}

 米国BSE問題に端を発したファーストフード吉野家の牛丼騒動のニュースは行列する客の
姿の写真と共に当地の新聞に大きく報道されていた。 このファーストフードを中心とする外
食産業のは発展は国民生活のスタイルを大きく変化させて来た。
 最近の米国の外食利用調査によると平均して週に5回は外食で済ませている状況です。 
つまり、例えば大人も子供も土日を除けば毎日1回は外食している試算になるほどですから、
外食の提供業者は消費者にいかに安心してこの外での食事を楽しんでもらえるよう、常に勤
める事が要請されているのは当然です。

 そこで、当地テネシーでは州法にて各地の保健所はそれぞれの地区の全てのレストラン
(含コンビニ及びファーストフード)を対象に6ヶ月に1回の頻度で事前通告なしで立ち入り
検査を実施、このルーテインに加えて、一般市民からの苦情に対応し抜き打ちの立ち入り検査
も実施している。
 少し詳しく言うと評価点は100点を満点とし、44箇所のチェックポイントを設け、特に
クリテイカルポイントの13箇所のチェックで不合格となると10日以内の改善対応を命令、
その後フォロ−アップの立ち入り検査でこの指摘したクリテイカルポイントをパスしたかどう
か調べる。  もし、これに不合格となると、このレストランは要求される改善対応が出来る
まで営業停止処分を受ける。更に、これを繰り返したり、悪質な場合は営業許可を取り消すと
している。

 この立ち入り検査結果は一般市民に情報公開されており、保健所のサイトにアクセスすれば
全ての検査情報がフリーで閲覧出来る仕組みです。
検査結果の評価点が70点未満の場合、該当するレストランはフォローアップのアクションを
受けなくてはならない。

標準のチェックポイント:
1. 食材の保存と保管温度
2. 従業員の清潔状況
3. 調理場の給水と排水
4. トイレ、手洗いの設備
5. ゴミ処理
6. 害虫駆除
7. 調理機器と使用器具のクリーニング
8. 床、かべ、天井の保守
9. 十分な照明と換気
10. 危険物の表示と適切な保管

 一方、マスメデイアの新聞テレビはこれらレストランの保健所の立ち入り検査結果を店名、
場所、評価点を詳しくニュースとして流している。 地元新聞では特に読者に判り易いように
ベスト10の店そして、ワースト10の店等とランク付けしたりして、身近なレストランが
安全かどうか明示しているので、いつも注目してる。 念のためチェックしてみたら、付近
の5軒のすしレストラン(日本人経営、韓国人経営)の昨年末の結果は平均して80点台との
結果であったことが即座に判明した。

 以上のように見てくると、我々の身の回りの出来事で生活の一部となっている且つ、人の
生命に多いに影響する結果をもたらすかも知れない外食の安全性について情報が公開される
事が本当に大切と思う。 
 仕組みとして、納税者である我々市民はタックスをペイバックしてもらう意味でもこの種
の行政機関のサービスを自発的に活用して市民への情報公開をウオッチしてゆく責任があろ
うと思う。 

 当地行政機関のシンボルであるコートハウス
(Rutherford County Courthouse)の写真を添付。
しかし、納税者の市民はこの建物だけに注目するのでなく市民に雇用された
行政機関のサービスに注目。

以上

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テネシーよりメッセージ(2) 投稿者:福島幸人(昭41商) 投稿日:2004/03/07(Sun)

「ソーシャルセキュリテーカード」

 日本の確定申告の締め切り期日(3・15)が間じかに迫りましたが、会員各位の
皆さんいかがですか。 大半のサラリーマンは特に必要ない限り、会社は社員の年末
調整を代行してしまうので、個人による確定申告を直接することがない。 そういう
小生も過去すべて会社任せで済ましていた事がありました。

 ところが、当地では全ての米国人(含海外在住者)及び米国在住者に対して個人の
確定申告(毎年締め切り期日4.15)を義務付けている。 つまり、米国の会社
は社員の為に年末調整サービスを一切しない。  ただ、会社はW-2と言う源泉徴収
明細書のフォームを社員に送付してくるだけです。 従って、この観点から米国方式
はいささか社員サービスが悪いように思います。  しかし、納税は国民義務であり
又納税者の責任と権利を明確にする上では、各自が確定申告書を作成し納税すると言
う習慣は国民に有効と思う。 

 米国には日本の様な戸籍制度や住民登録制度がないと言ったらら、驚かれる方が居
ると思います。 その代わり、行政機関は個人を管理する為ソーシャルセキュリテー
カード(社会保険カード)を発行し、その9桁の番号を設定、つまり国家による国民
の一元化管理システムを図っている。  そこで、全ての納税者はその番号で管理さ
れている。  かつ、この番号は個人IDとしてどこでも自己を証明する際には要求さ
れる程です。
 
 例えば、米国に入国後、直ちに銀行口座を開設すべく銀行の窓口へ行っても、必ず
ソシャルセキュリテーナンバーは?と聞かれます。 もしそれが無いならば、先ずそ
れを入手してからおいでくださいと言われてしまう。 又、当地では車社会の為通勤、
通学、買い物等家から出かける時は必ず玄関で履物を履き替えるように、車を交通手
段としている。 そこで、当然ながら運転免許証が必須となります。 この運転免許
申請の為には必ず、このソーシャルセキュリテーカードの提示が要求されます。 
クレヂットカード申請もこのカード番号が要求される.   

 そんなことですから、一度このソーシャルセキュリテーカードを入手したら米国中
どこへ移住してもいちいち住所変更せずにそのままIDナンバーが有効です。 こんな
便利なカードですから不正使用がよく問題になり、常にこのIDナンバーの取り扱いに
は十分な注意が必要です。

 いよいよメジャーリーグのスプリングトレーニングゲーム(当地ではオープン戦と
言わずにこの様に呼称)がスタートした。一段と春めいてきたので我が家のバックヤ
ードの水仙の花がようやく咲き始めた(添付写真)。 例年のことですが、これからは
緑の季節到来で自然とのお付き合いがまちどうしこの頃です。

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テネシーよりメッセージ(1)

「始めまして、」投稿者:福島幸人(昭41商) 投稿日:2004/03/05(Fri)

 始めまして、今までこの掲示板に一度も参加せず心ならずもパスしてた事ご容赦願います。  
小生はテネシーに在住し、お蔭様で今では毎日時計を気にせず緑の自然を相手にリタイヤーライフ
を楽しんでいます。小野さんに大変お世話になり時々メール交信をさせていただき感謝しています。 

 趣味の映画やミュージカル、NFL, MLB 等を身近に接することができ本当に驚いている次第。 
ところで、先日当地で観た映画”LOST in TRANSLATION”にとても共感を覚え
ました。 もしどなたかこの映画をご覧になった方あれば、感想を伺いたいものです。 

 間もなく野球シーズン開幕を迎えメジャーリーグのピッツバーグ パイレーツの傘下AAAの
ナッシュビル サウンドのチームの観戦を今から楽しみに待っているところです。
 このサウンド チームはナッシュビルをフランチャイズとしております。このチーム名称は
ナッシュビルがカントリーミュージックでも有名な所から別名ミュージック シテイーと言われ
ている為音楽のサウンドとしたという事です。 

 メジャーやマイナーで活躍する日本人に(マスコミの露出過剰報道に踊らされずに)比較的目立
たない姿で応援している会員各位の自由な声を伺いたいものです。
では、これからもお付き合いのほどよろしく。

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