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◎ 三井住友銀行 築地支店 普通預金 口座番号 7402873
口座名 小野喜也
目次
<パソコンについての知識をお持ちの方は、第4章からご覧ください。>
第1章 パソコンをどう活用するか?
第2章 実戦的なパソコンの買い方
第3章 実戦的なパソコンのなじみ方
第4章 顧客と顧客資産管理への活用
1 情報データの活用
3 属人的情報
4 取引記録情報
第5章 マーケティング理論の活用
第6章 対顧客連絡と日程管理への活用
1 対顧客連絡の改善
第7章 投資情報の収集への活用
3 国内情報
4 海外情報
第8章 情報の整理・分析・加工への活用
1 情報の整理と整頓
3 情報の加工の仕方
4 情報判断への利用
第9章 これからの証券営業
はじめに(部分抜粋を掲載)
パソコンについての情報は、昨今は氾濫状態にあり、まだ取り組んでいない人を焦らせ るような状況です。新聞紙上には、各種の入門書の広告を見ますが、依然として「仕事にどのように使うか?」についての、適切な角度からの情報は、十分ではありません。
何か騒がしいが、それは自分の仕事とどのように関係があるのか、「今は別にそんなものは使わなくても、ちゃんと仕事はやっているぞ!」とお考えの方も多いでしょう。たしかに、パソコンを使わずに、立派な仕事をしている方は沢山おられます。
しかし、パソコンは、コンピューターの専門家になるために使うのではありません。以前は、専門家でなければ扱えなかった機械が、誰でも扱える位に操作が簡単になってきたので、「仕事のよくできる人」が使うと、さらに成果が上がるように変化して来ているのです。
パソコンの入門書は数多くありますが、「仕事の内容の判らない人」には、それぞれの仕事についてのパソコンの使い方を具体的に示すことができません。「パソコンにくわしい人」が使い方や利用法をいくら書いてくれても、それは一般的な利用法であって、実際に仕事にたずさわっている人には、自分の仕事にどう使えるのかがピンと来ないのです。
新しい道具を、どのように使うと便利で役に立つかは、使う側が見つけなくてはならないのです。作る側はすべての業務に精通している訳ではありません。最大公約数としての使い道を示すことしかできないのでしょう。
パソコンについても、業種や業態別の利用方法の説明はほとんど見かけません。ましてや「証券営業にどのように使うと役立つか」という角度からまとめられた本は、現在のところまだ見かけていません。
パソコンで何ができるのか、何故パソコンを使うとよいのか。
この本では、仕事との具体的なつながりをご理解いただくために、私の長年従事してきた証券営業に、役立つであろうと思う角度からまとめてみました。ここに書いたことが利用法のすべてではありません。もっと様々な使い方をしている方もすでにおいでかとも思います。これからは更に使い方の工夫は進んで行くことでしょう。
証券業界でも、必要性は感じておられながら、なんとなく馴染みがないために、まだ手を出さずにいる方々が、大勢いらっしゃるように思われます。私もそうでしたが、パソコンの専門雑誌を開いても入門書を手に取ってみても、意味の判らないカタカナの連続です。始めようと考えても、まず最初から意欲を失わせる感があります。
私は以前の若干の経験から「習うより馴れろ」という、日本の伝統的な教えに従うことにしました。購入した新しい機械と通信については、わずかな期間での操作によって得た経験と知識に過ぎませんが、使い方は少しづつ進歩して来たと実感しています。まず使い始めることが重要です。
この本では、考えてはいるが、まだ手をつけていない方に、どのように始め、どのように馴れるか、仕事にどのように使えるかについて、カタカナの専門用語で読者の皆様が嫌になってしまわないように、なるべく判りやすく書いてみたつもりです。
パソコンをいつから始めるか? 性能はどんどん上がり、価格はどんどん下がってきて、モデル・チェンジが頻繁に行われるので、迷っている方も多いと思います。しかし、昔から「思い立ったが吉日」といわれています。今すぐに、まず使い始めて、次第に馴れてしまう方法を取られることをおすすめします。
証券営業に限らず、仕事は実績を挙げなければなりません。実績をあげるために、どのように使うとよいか? 道具は人間を楽にするために、役立ててこそ値打ちがあるのだと考えます。
パソコンを操作することは、そんなに難しいことではないのです。
専門家が普通の言葉を使わずに、専門用語で説明したり、先に覚えた人が自慢したくて、わざと難しく話たりすることがあるようです。確かに以前は簡易ソフトと呼ばれた一番やさしい方法を選んでも、まだ専門的なコンピューター用の指示言語を使う必要がありました。
しかし、まずマッキントッシュの貢献によって、続いてマイクロソフトのソフト開発で、操作は簡単になり、今では誰でもが使える道具になったと思います。
この本を読まれて、「なぁーんだ、その程度のことで使えるのか!」と感じていただければ嬉しく思います。この世の中には、やさしいことを難しく話すのが得意な人は多いのですが、私の長く勤めたきた証券営業の世界では、難しく複雑に思われることを、やさしく話すのが必要でしたから、今その経験が生かせたということになります。
なにしろ便利な道具のことですから、証券営業の世界だけでなく、似たような業種や似たような仕事をしている方々にも、ご参考になる部分もあるかと思います。
今回はお若い方々だけではなく、同年令や同年層の方々に対する、パソコン利用の呼びかけの気持ちも込めさせていただいたつもりです。
皆様方がパソコンの利用によって、個人あるいは企業として、さらに繁栄への道を進まれることを願っております。この本を手にしていただくご縁のあった方々の、お一人でも多くの方にとって、少しでもお役に立てれば幸いに存じます。
平成8年6月6日 小野 喜也
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追記
この本を出版してからも事態は着々と変化しています。手数料は自由化となりネット取引も本格的に始まっています。パソコンの証券営業への活用の重要性は、これからも更に高まるでしょう。
第1章 パソコンをどう活用するか?
(1) パソコンは「読み、書き、そろばん」の道具です。
(部分抜粋を掲載)
パソコンは複雑な構造を持っていますが、使う人はその構造のすべてを知る必要はありません。どのような働きをさせられるかは、使う人の考え方と工夫によって異なるという点では、ハサミや包丁と共通していますが、まだまだ新しい道具ですから、これからも様々な使い方が考えられて行くでしょう。
まず誰もが必要とする使い道は何でしょうか?
「読み、書き」
昔の商人には「読み、書き、そろばん」が必修科目でありました。
パソコンは「読み、書き」の機能に加えて、書類の保管機能や、必要な時にすぐに取り出せる検索機能や、整理にも使える機能があります。取り出した文書の一部分を削除したり、あるいは書き加えたりする
書体や活字の大きさは自由自在に使えますし、辞書の機能も持っています。
上手に字を書くために費やす習字の練習時間を省き、辞書をいちいち引かなくても正しく字を書くことができますから、文章を書く早さは比べ物にならないほど早くて便利な道具です。
これを使うと漢字を忘れてしまうという人もいますが、使い出したらばまず手書きに戻る気にはなれません。
パソコンで書くようになりますと「清書」という繰り返しの作業はなくなります。
間違えた部分は簡単に消せますし、語順を変えたり、差し込んだり、削除したりも簡単にきれいにできます。章や項目ごとそっくり順番を入れ替えることも簡単にできます。
定型的な文章は、ひな型をあらかじめ作って保管して置けますから、全部を最初から書くのよりもずーっと早く書くこともできます。子供の頃から習字が苦手であった人もきれいな活字で速くかけますから、自分の手書きは署名だけになります。
「そろばん」
これも標準的に「おまけ」で付いてくる表計算ソフト・ウエアがあれば、それを使いましょう。こちらも何種類かありますが、一番売れているのはエクセル(Exel)とロータス(Lotus)でしょう。別途に買えばいずれも数万円はします。
「そろばん」に対応するこのパソコンの計算能力については、正に天と地ほどの便利さの違いがあります。
誰もが使う電卓でも+、−、×、÷以外の機能を使っている人は少ないのだそうですが、パソコンは難しい計算だけではなく、この誰もが使う加減乗除の機能でも素晴しく早くやってくれます。それも最近ではソフトの改良が進みとても簡単な操作で使えます。
個人のお金の勘定だけならば電卓と紙で十分間に合いますが、仕事に役立てようと思えば、パソコンがはるかに早く正確で「検算」の必要もなく使えます。
この計算をしてくれる機能の優れていることが、一番最初にパソコンの普及をもたらせました。表計算ソフトといわれるこの機能は、計算の他にも数字を大きい順や小さい順に並べたり、文字を五十音順や逆五十音順に並べたり、大きな表から必要な文字や数字を探し出したり、グループ毎にまとめて表示させたりと様々な働きをしてくれます。この機能を使うと、また様々な仕事をさせることができます。
少し前から簡単な操作でできる通信の仕組みが作られて、さらにすごい道具となり、ご承知のように普及が加速して進んでいます。
(2)通信の道具でもあります。
(部分抜粋を掲載)
パソコンは通信機能を持ったことによって、道具としての便利さは飛躍的に大きくなりました。いまや流行の先端となった「インターネット」を知らない人は、証券業界にはいないでしょう。
インターネットの機能を使う前に、まずパソコンは電話機の機能が使えます。留守番電話の働きもしてくれます。ファクシミリの発信も受信もできます。
いちいちファクシミリの機械のところまで足を運ばなくても座ったままできるのです。ワープロのように、一度プリントしてから送信するのではなく、パソコンで書いたらばそのまま送信ができるのです。
送信は複数の相手に同時に送ることもできますから、手書き原稿をワープロで清書してからプリントして、封筒に入れて宛名を書いて、郵便ポストに入れに行く手間と比べてみるまでもありません。
人の手を使い時間をかけることはすべて人件費がかかっています。しかもファクシミリ送信の費用は郵送よりもずっと安くて済むのです。この機能だけでも営業に使ってみたくなる「優れもの」です。
電話の増設にはもう一つ携帯電話を使う方法もあります。会社や自宅以外の場所でも使うことを考える場合には便利な方法で、米国では、持ち歩けるパソコンと組み合わせてモーバイル・コンピューティングといわれて、最もナウい使い方となっています。
ただ日本では、PHSも始まり電話機器は安くなって来ましたが、回線使用料がまだ普通の電話よりも高いので、その費用に見合う使い方に自信のある人にしか使えないという段階にあると思います。
それでも回線料金は引き下げの方向に進むと思われます。使用技術を身に付けておけば、どこかで費用対効果を見極めて、移動通信を使うことになるでしょう。
(3) パソコン通信とは?
(パソコン通信の歴史的使命は終わりました。インターネットに吸収されつつあります。)
「パソコン通信」をするためには、まずこの電話回線を使って送信や受信の中継ぎをしてくれる業者と契約をします。日本では「ニフティサーブ」と「PC-VAN」が最大手ですが、この他にも「朝日ネット」とかいろいろあります。
契約の仕方は、まず電話かファクシミリで申し込みをします。(パソコンで申し込む方法もあります)先方から送付されて来た申込書を送り返すと、次に利用案内書と一緒に「I
D」という、自分の電話番号のようなアルファベットと数字を組み合わせたコード番号と、「パス・ワード」という本人確認のための記号が送られて来ます。
この「アドレス」と「パス・ワード」を使い、電話回線経由で業者に送信することから、使用が始まります。このパソコン通信の道具としての使い方をまず確認してみましょう。
パソコン通信では、まず「電子メール」という一対一の手紙のやり取りができます。この他に、阪神・淡路 大地震で一躍して災害時の有用性が認識されましたが、駅の掲示板のようにテーマ別に分かれた画面の所に行くと、そのテーマに関して様々な人からの手紙が掲示されていて、どれでも読むことができます。自分からの情報を掲示することもできるのです。
つまりは電子伝言板と考えて下さい。駅の伝言板と異なり知らない人達との情報交換が目的であり、書き込むことのできる字数は、駅の伝言板とは違い沢山の文字が書き込めます。テーマは多種類に分かれていますが、株式投資についての掲示板の場所も勿論あります。
また自分達の暗証を知っている仲間達とだけ、話し合う場所を作る契約も割と安い費用でできます。様々な実益から趣味の分野に至るまで、沢山の場所が作られていて、仲間を募集しているところもありますし、逆に制限しているのもあります。
震災の情報や救助活動についての身近な情報とボランティアについての情報が、パソコン通信会社により、その場所が無料解放されたことによって活発に情報交換が行われたのです。
「パソコン通信」では電話の回線使用料の他に、分単位で利用料金が必要ですが、日頃は長電話の習慣のない人にとっても、あまり高額の支払いになることはありません。またNTTの「とくとく電話」というサービスを利用すると回線使用料は安くなります。
百万人を超える多数の人達に対して、自分からの情報を発信できるすごい仕組です。ラジオ、テレビのように受け取るだけの電気通信の時代から、誰もが発信できる双方向の通信が可能になったことが最大の注目点です。
(4) インターネットとは?
(部分抜粋を掲載)
インターネットは、世界中の何千万の人達と交信できるさらに広い世界です。
一般的には「インターネット・プロバイダー」と呼ばれる接続業者と契約して、その業者を介してインターネットへ接続します。
そこから「Net Scape Navigator」などを利用して世界のさまざまなホームページを見たり、個々の人達と電子メールのやり取りなどをすることができるのです。
このプロバイダーの選択も、いろいろな人の意見と、経験者の助言に従った方がよいでしょう。料金や契約の内容はまちまちで、まだ新しい業種ですから、大手企業の参入もあれば、零細企業の運営するものもあります。
安値につられて契約したらば、始終話し中で接続ができない、などというケースもあるそうですから、定額制、従量制、両者の組み合わせ等の料金と、「アクセス・ポイント」といわれるその業者に接続するための電話番号の所在地や、「サーバー」中継機のある場所や規模を確かめる必要があります。
「あーぁ 面倒臭いなぁ」と思われるかも知れませんが、パソコンを利用するための壁は、最初の据え付けの所から始まって、何故か各段階の始めの部分に手間がかかることが共通しています。
さあ、これで準備はすべて整いました。
「マウス」というパソコンの画面の上の矢印を動かす道具と、「クリック」という「マウス」のボタンを指先で押す操作を使って、インターネットの世界に入ってみましょう。
そこは正に情報の海です。
日本では「ホーム・ページ」といわれていますが、英語では「Web Site」という呼び方が一般的である、様々な情報を伝える画面が大量に発信されています。
このホーム・ページ(Web Site)の質と量が凄いのです。
米国では大統領官邸ホワイトハウスからはじまってCIA, FBIと何でもござれで、勿論、証券取引所の情報は刻々発信されています。CNN,ウォールストリート・ジャーナルからワシントン・ポスト、アメリカだけではなく、イギリスでもフランスでも、何処でも主要な報道機関は、どれでも情報を発信していて見ることができます。
また、日本人や日本の機関の発信する、日本語の情報もどんどん増えて来ています。
首相官邸の情報も急速に充実してきましたし、中央官庁から今は地方自治体へと進み、大学や企業は当然ながら参加し、中小企業から個人まで発信者は拡がっています。
採用人事についても、このインターネットが利用されるようになったことから、事業会社も今後ますます自社情報の発信には力を入れてくるでしょう。通信販売の新販路としても続々と参加者は増え続けています。もはや一部のもの好きな人達の道具ではなくなりつつあるのです。
証券情報では、まず各証券系の総合研究所が先頭を走っていると思いますが、証券広報センターの発信も始まり、証券会社でも発信するところも次第に増えつつあります。まだ数は少ないのですが、個人で発信している努力家も、わずかにおられます。
これらの膨大な情報を、ただ読んだり見たりするだけでしたらば、至極簡単な操作で済みます。「アドレス」の指示を自分で打ち込まないのであれば、「サーチ・エンジン」を使って、画面に現われるポインターと呼ばれる矢印マークを動かして、目的の目印に重ねておいて、ボタンのようなものを押す「クリック」だけで、文字を打つ必要はありません。小さな子供でもできる操作です。
余談ですが、それだけに、ポルノ系の情報への未成年者の接続を、規制しようとういう動きも出てくる訳です。
またホームページ(Web Site)と呼ばれるページを作って、自分から発信する情報を常時インターネット上に乗せておくことは、個人でも比較的に安価にできるのです。
入手した情報やデータを、自分なりに加工して投資判断に利用したり、販売促進の資料として使うことができるのです。
(5)まだ他にも使える道具である。
(部分抜粋を掲載)
ここまでの機能を使えれば、ビジネスのためにはまず十分に役に立ちますが、パソコンはまだまだ様々なことに道具として使えます。
パソコンは「使わなくてはならない、厄介で頭の痛い物」なのではなく、「自分の生活を豊かにするもので、仕事をより効率的に進めるための面白く楽しい道具」であるというようにお考えに切り替えられることをおすすめします。
パソコンは、道具としては遥かに使い道の多様なもので、自動車の比ではありません。しかも、自動車よりも安くて運転免許もいりません。パソコンは特に安売りや中古を狙わなくても、今では安いオートバイ1台位の値段で買えます。使わない人は、やがてビジネスに携わる人の中では珍しいことになるでしょう。
「習うより馴れろ」の方法では、まずご自分の興味と関心のある分野から、一歩づつ使って馴れることが大切だと思います。仕事に役立てることが第一の関心事でしょうが、最初から膨大な取り扱い説明書をすべて読んで、すべての機能を使いこなすことは考えない方がよいのです。
自動車でも車庫入れ、クランク・バック、縦列駐車など、全部を一度に覚えなくても、まず前に進むことから始めます。そこから次第に慣れる方法が実際的なのだと思います。いきなり道具をうまく使いこなせる人はいません。使っているうちに次第に覚えることです。
自動車の構造を知らなくても運転は上手になれます。毎日乗っていれば、様々な状況についての経験が自然に蓄積されて行きます。理屈を考えるよりも身体が覚えて行くという感じでしょう。パソコンも全く同じ感覚です。
毎日使って慣れることが、道具として使うための一番早い方法です。
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第2章 実戦的なパソコンの買い方
どの機種を買ったらよいのか判らない、モデル・チェンジが早いので何時買ったらよいいか判らない、値段と性能の関係が判らない、始めは判らないことばかりです。
何を判断の基準にして買ったらば使えるようになるのか、ご参考にしていただければと存じます。
(1)パソコンを使える道具とするには?
(部分抜粋を掲載)
注文したパソコンが梱包されて届いてから、机の上に据え付けて電源を入れて動かすまでが、最初は一苦労です。デスクトップ型(テレビの様なブラウン管の付いたパソコン)は、一体型と呼ばれて複数の機能が一つの箱にまとめられているものと、別々の箱に収められているものをつなぎ合わせて使うものとがあります。
一体型であっても、プリンターにつないだり、電話回線にもつなげようとなると「マニュアル」片手に長時間かかり、初心者は悪戦苦闘することになります。
販売店の人にセットしてもらい、作動するまで面倒を見ることの条件をつけて、買う手もありますが、出張料金を請求されるでしょう。この立ち上げと、ある程度の操作に馴れるまでの難しさが、パソコンを手なずけるための問題なのです。
使い出してから、うまく動かなくなった時の対応も頭痛の種のなります。これらをどの様に解決するかが、パソコンを使えるかどうかの最初の鍵となります。
(2)使うための最良の道。
(部分抜粋を掲載)
パソコンの操作に馴れるためには、家族や友人、職場の同僚など、とにかく身近にいる人に、謙虚に教えてもらうという姿勢が非常に大切です。
自分の知識の足りないことを、他人に知られたくないという気持ちは、誰にでもあります。特に同僚や部下がいる職場では、つい体面を考えてしまい勝ちです。
しかし知ったかぶりや格好つけは、パソコンの操作を覚えるためには、絶対に有害です。
一度セットしてしまえば、操作の初歩的な問題は、三か月位でほとんど解決します。後は同じ教えてもらうにしても、電話で聞いたり、電子メールで尋ねたりとかできるようになります。
どの機種を買うかは、誰に最初に教えて貰うかによって決めるのが、一番よいい選択なのです。
(3)最新のモデルを買う必要はありません。
(部分抜粋を掲載)
繰り返し行われるモデル・チェンジ後の、安くなった機械で十分に役に立ちます。
モデルはほぼ6ヵ月で更新されます。何年も前の古いものは、たとえ只でもいけません。記憶容量の大きさがあまり大きくなくても、そのためだけに高いものを買わなくても、後からでもより安く拡張できます。ただ、通信機能は最初から備えることをおすすめします。いずれインターネットを使えるようになると通信販売を通じて、米国からけた違いに安い値段で買えるものは多いのですが、最初からは無理です。
ソフト・ウエア(パソコンに仕事をさせるプログラム)も、「ヴァージョン・アップ」といって、次々により使い勝手がよいくなる様に、改善されたものが発表されますが、総てに飛び付く必要はありません。
(4)ノートブック型がおすすめです。
(部分抜粋を掲載)
パソコンには、大別すると二つのタイプがあります。
新聞広告などでご覧になることがあると思いますが、ノートブック型は、液晶画面を持つ、携帯可能な小型なものです。デスクトップ型は、テレビのような大きなブラウン管の画面を使う、持ち運びできないものです。
デスク・トップ型は「キーボード」という文字盤が標準の大きさであり、数字を打ち込むには便利な「テン・キー」と言う、電卓と同じ配列のキーも付いています。画面も大きくて見やすい点など、使いやすい面があります。
ただ大きいだけに場所をとりますから、自宅でも置き場所に苦労することがありますし、会社ではなおさらです。会社の方針による使用でない場合には、会社で使うには無理があります。
パソコンを仕事に役立てようとすれば、会社で使えなければ意味が無い訳ですし、場所を取らずに引きだしの中にも収納できて、自宅に持ち帰って使ったり、何処でも使えるなどの利点があるノートブック型をおすすめします。
最初に早く馴れるためにも、馴れてから時間を有効に使うためにも便利です。
さらにトラブルが発生して誰かに教えてもらう必要がある時に、持って行くことができます。これは大きな利点です。
ノートブック型は価格水準がやや高いのが難点ですが、それを上回る使い勝手のよいさがあると思います。
プリンター(印刷機)については、色をつけてプリントしたい場合を除けば、通信機能を内蔵したものを買っておけば、手近なファクシミリへ送信することでプリントはできますから、身の回りにファクシミリのある方は最初から買わなくても済みます。
またノートブックよりさらに小型化した、パームトップと呼ばれる電子手帳の方向からのものもあります。このサイズになると、タイプでの入力が小さすぎて難しく、ペンで入力することになります。
しかし、ペンでの書き込みは時間がかかりすぎて、作業時間の効率がよくありません。パソコンのデータを移すようにして使うとよいでしょう。
(5)ソフト・ウエアの選び方
(部分抜粋を掲載)
ワープロ、表計算や通信用のソフトは様々なメーカーが、しのぎを削って開発競争をしています。最近ではパソコンを買うときに「おまけ」のように付いていることが多いので、まずそれを使うのがよいで
「パソコンもソフトなければ、ただの箱」といわれますが、機械本体とは別に様々な仕事をさせるためのソフト・ウエアが競って開発されています。
(6)パソコンを使う価値は無限です。
(部分抜粋を掲載)
この新しく出現した道具を、どのように使うかは、貴方次第です。
町の中をゆっくりとしか走らないのに、高性能のスポーツ・カーに乗ったり、四輪駆動車にスキーの板を乗せて町の中を走ったり、他人の目やブランドを意識するような見栄は不要です。ひたすら使いこなすことを目指して下さい。
そのためには早く使えるようになる機械を買うことが大切なのです。
(7)どうしても教えてくれる人がいない場合。
(部分抜粋を掲載)
周囲の人から教わることがどうしても嫌な人や、どうしても教わる人が見つからない場合には、買うところから試行錯誤を覚悟して、販売店に頼るしかないでしょう。
使い方もお金を払って講習を受けて覚えるしかありません。
第3章 実戦的なパソコンの馴染み方
(1)まずはマウスを使います。
(部分抜粋を掲載)
製品に沢山ついてくるマニュアルや、本屋に山ほどある参考書を全部読んで、まず頭で理解して、使い方を覚えようとするのは、極めて効率の悪い方法です。
自動車の運転免許証を持っている人は、どのようにして運転ができるようになったか思い出して下さい。どうすればエンジンがかかり、どこにギアを入れればよいかは、自分の手を動かして覚えたはずです。
まず、スイッチを入れることと切ることから始めて動かしてみましょう。
パソコンは自動車と違って、ぶつかったりして人に迷惑をかけることはありません。
めったに壊れることもありません。壊れるのではないかと心配する人は多いのですが、たとえ間違った操作をしても、作業中のデータが消えてしまうことはあっても、それによって機械が壊れることはまずないと思います。
電源を入れて使い始めたけれども、消し方が判らないという経験は誰でも持っているようです。そんな時には電源を抜けばよいでしょう。
機械によくないとかいう説明もありますが、パソコンは細かな部品の集合体ですが精密機械ではないと思います。こちらが正しい操作をしていても、こちらのよいく判らない様々な理由で、正しい反応をしてくれないこともあります。急に止まってしまうことすらあるのです。
火傷をしたり感電したりする恐れはありませんから、こちらも余り神経質に扱う必要はありません。
インターネット上の膨大な情報でも、見るだけならば、これだけの操作しか必要ないのです。勿論、契約とか最初の設定とかには別の操作が必要ですが、そこを助っ人に助けて貰えば、パソコンは実に簡単な操作で動いてくれるのです。
(2)キーボード入力の習得が鍵です。
(部分抜粋を掲載)
パソコンを仕事に役立てようとしたり、もう少し高度に楽しみたいとなると、「マウス」と「クリック」だけでは済みません。まずワープロ・ソフトを動かして文字を打ち込む練習をする必要があります。文章を書くことはもとより、表計算ソフトを使うにしても、通信ソフトを使うにしても、「マウス」による「クリック」の後には、総て言葉の入力が必要だからです。
パソコンを使えないと思っているほとんどの人は、「キーボード」と言う文字鍵盤を使ったことの無いための、恐怖症あるいはアレルギーといわれています。
タイプライターに馴染んできた欧米の人達とは、ハンディキャップはありますが、とにかくこれは乗り越えなければならない壁です。
ワープロ経験者はすぐに使えるようになります。英文タイプの経験者には何の問題もありません。文字配列は英文タイプライターとほとんど同じで、パソコン独特のキーは端のほうに少し付いているだけなのです。
紙の上に印字するタイプライターと違って、パソコンはブラウン管や液晶の画面の上に打ち込むので、間違えても消しゴムは要りませんし、「マウスとクリック」と「消去のキー」で簡単に消せますし、きれいに直せます。しかし早く打とうとあせって修正を沢山するよりも、確実に打ってミスタッチが少ない方が結局は早いと思います。
(3)言葉の入力はローマ字に限ります。
(部分抜粋を掲載)
JIS配列と称するカタカナやひらがなのキーでの入力は、労力の浪費です。
この官製のような文字配列はいつ、誰が考えたのか知りませんが、標準配列としてJIS規格となり、日本人向けの総てのパソコンに使われています。
これに対して現在の英語キーボードの配列(QWERTY 配列)は、機械式タイプライターの時代に考えられたもので、タイプライターの機械的なスピードの限界に合わせて、やや入力しにくくされていますので、必ずしも最も効率のよいい配列ではないのですが、タイプライターが出現して以来の長い期間を経て、多数の配列方法と競争した結果生き残り、電動タイプライターの出現以前にほぼ全面的に普及したものです。
この「ホームポジション」といわれる指先で確かめられる小さな印は、電卓にも付いているのですが、お気付きの方は少ない様です。電卓では印の付いているのは5の数字の所です。この5の位置に中指を置きます。
数字は1から9まで3段になっていますから、人差し指は1、4、7、中指は2、5、8、薬指は3、6、9とそれぞれ三つの数字に守備範囲は決まっているのです。0は普通は親指が分担します。
この「ホームポジション」の決まりのお陰で、いちいち押す文字を目で確かめなくても済むので早く打てるのです。「ブラインドタッチ」といわれて、直訳すれば「めくら触り」ですが、差別用語などとはいわれていません。とにかくよく見ないと判らないような小さな印なのですが、敏感な指先ではすぐに判る大事な目印なのです。
(4)自分の興味に従って使い始めましょう。
(部分抜粋を掲載)
機械はさらに安くなり、ソフトはますます充実して使いやすくなるでしょう。
通信の利用者は増える一方だと思います。買い物、旅行、生活を楽しく有利にするための情報提供は増え続けるでしょう。ビジネスの道具としても、次第に使いこなされるようになります。やがてパソコンを使えなければ、不便を感じるようになるでしょう。
これからは、若い方は勿論のこと、高年齢の方にも、大いにパソコンに親しんでいただきたいと思います。どうか「もう年だから・・・・」とか「今更・・・・」などとおっしゃらないで下さい。
この本は、主としてパソコンを仕事に役立てるという面から書きましたが、他にも生活のいろいろな分野での楽しみ方も、利用のし方も沢山あります。
有限の生命とはいいながら、何時まで生きるのか判らない長寿の時代です。その長い人生を、より豊かに楽しく過ごすには、パソコンは最適の道具なのです。
パソコンは少し馴染んでくると、最初の頃に判らずに困ったことが、嘘のように判るようになります。これは経験者が、一致していっていることです。
高年齢の方は、できるだけ早く始められるのがよいと思います。
もし退職して職場を離れたり、子供達も成人して家を離れてからパソコンを始めようとすると、身近に教えてもらう人を捜すのに苦労することが目に見えるからです。
自動車を自分で運転して自由に乗り回すことが、どれくらい便利なことか、一度使い始めると、止める人はほとんどないといっていいでしょう。
パソコンの便利さは、もっともっと深く広いものだと思います。使い始めれば、手放せない道具になると断言できます。
第4章 顧客と顧客資産の管理への利用
(1)情報データの活用
(部分抜粋を掲載)
日本の経済史に、今後は大きく書き残されるであろう「バブルとその崩壊」の過程の中で、次第に明らかにされた金融機関の問題や、エイズ対策という国際的な問題の中で起こされた薬害の問題は、明らかに社会状況を変えて行くように思われます。
お客様の様々なお考えや、ご事情をよく理解した上での勧誘や、投資の選択肢を多数ご説明するような、おすすめの仕方が求められています。
短期間に大きな利益を上げたいのは人間の共通した願いでしょう。
しかし、リスクとリターンは背中合わせに存在するものです。様々な角度からお客様の許容されるリスク限界を確かめながら、より的確な営業活動を進めることが必要です。 そのような営業活動の積み重ねにより、ご信頼と信用も積み重なり、次第にお客様の数も増え、お取り引きの比重も高めていただけるものと考えます。
そして、そのためにこそパソコンという新しい道具を使いこなして、これまではしたくてもできなかった、情報データを活用する営業のための新しい効率的な手法を、様々に創りだすように努力してみることが必要だと感じています。
(2)顧客情報は宝の山です。
(部分抜粋を掲載)
顧客情報とは、お客様についての様々な情報を指します。
口座を開いて下さったお客様は貴重です。その口座が開かれるまでの間に費やされた、最初の担当者の時間と経費を考えて下さい。
顧客情報を整備し活用することは、営業の基本動作であり、営業効率の向上をもたらせます。
(3)属人的情報
(部分抜粋を掲載)
これまでどこの証券会社も金融機関も、口座開設の申し込みの際には、お客様に氏名、振り仮名、住所、電話番号、年令、勤務先、連絡先などを書いて頂いていています。
パソコンには、それらへの記載内容はもとより、さらにより多くの情報を蓄積することができます。
ファクシミリ番号は、必ずお聞きしておきたいことです。お仕事の内容、お取り引き銀行口座番号、ご家族のこと、お住まいを含む所有不動産、所属ゴルフクラブ、加入団体、趣味、特技、学歴、経歴、お誕生日、さらには取引金融機関名、見込み資金、とその方についての情報は何でも総て記録します。
手書きの資料では整理が面倒で活用しにくいこれらの情報を、パソコンに蓄積することによって、何時でも様々な角度から検索(探し出す)して見ることができるようにします。
これを使って情報を溜めたり、検索したりといろいろに使えます。
米国ではデータベース・マーケティングあるいは、ワン・ツー・ワン マーケティングと呼ばれる営業手法が最先端を走っています。蓄積した顧客情報を縦横に使って、営業を強化し効率化しようとしています。
とにかく、人間の記憶の能力を遥かに超えて溜めることのできる情報を、使いこなすことを目指します。うろ覚えの記憶は、商売の実践の時には役に立ちません。確信を持って使えるお客様についての情報が必要なのです。
(4) 取引記録情報
(部分抜粋を掲載)
これも昔は手書きで、営業員が自分で書き込んでいました。今ではコンピューターに記録されて、預かり残高などは、すぐに手元で見られる様になっていると思いますが、会社によって状況は違うでしょう。
商品の数が少なかった時代でも、株式・割引債券・国債・公社債投信・株式投信・転換社債などを、それぞれをどの時点で買っていただいたか、あるいは処分されたか、記録の管理は大変な手間でした。
営業活動をする上には、それぞれの商品について取引年月日の順の記録であるとか、あるいは全体での損益の推移であるとか、それぞれのお客様についての過去の取引状況を、様々な角度から見ることは大変に重要です。あいまいな記憶ではなく、記録に基づいた検証ができます。
特定の銘柄をお持ちのお客様を引き出して、買い付け単価の順に並べることなどは、瞬間に近いスピードでできます。割引債券をお持ちのお客様を、償還期日の順にかつ金額の多い順番で引き出すなども、同様に素早く処理してくれます。
カードやノートのあちらこちらを探して、書き写したりしなければならなかった作業に比べれば、夢の様な早さです。
手書きでは、データを作るだけでくたびれて、一仕事終わったような気分になってしまいますが、対象的にパソコンを使えば、さっと出てきたデータを眺めるゆとりができますから、様々な作戦を考えることが容易になります。
営業は行動しなければ成果は上がりませんが、行動の前の準備と計画を、効率的にすることも、また、より多くの行動をするために重要なのだと考えています。
とにかくパソコンは道具ですから、使う人の必要に応じた創意と工夫で、いかようにも使えるのです。会社全体とか大勢の人が共通の目的で使う場合には、勿論共通のルールを決める必要があります。
誰もが情報を扱えることも重要なことです。 仕事に関する情報は職場では共有し共用することが、仕事の効率を高めるためのポイントの一つであるからです。
しかし、その場合でもそこから先は、使う人の工夫次第というところがパソコンの特徴なのです。
(5)見込み客情報をレベル・アップ する
(部分抜粋を掲載)
お客様との取引を維持拡大することは重要です。同様に大切なことは、常に新しいお客様を創ることです。
新規開拓のための作業は『証券営業 理念と技術』でお伝えしましたが、やはり見込み客情報の管理と利用のためには、パソコンを使うと極めて便利です。
見込み客の数を増やして、よりよい反応を得るためには、行き当たりばったりの方法では時間の無駄です。
物品販売業の一部では、すでに顧客の購買記録から品目や購買頻度や属性を選別して、ダイレクト・メールを発送しています。返信率はそれ以前に比べて数倍の効果を挙げていると聞きます。
新技術や新営業手法の利用によって業績を挙げる企業を評価し、株価に反映させているのは証券業界です。パソコンを使うようになれば、パソコン関連事業への評価能力も高まりますし、その業界に見込み客が数多くおられることにも気ずかれると思います。
回転営業からストック営業へ、変化しようとする指向は証券業界の大命題です。
それを実行するためには、まず見込み客情報をより数多く収集して整理し分析して、効率のよいい提案方法を、さらに追求して行かなければならないでしょう。
そのことを会社単位だけではなく、営業員個人のレベルでも、同じ様に考えて、実行できるようにするのが、パソコンの働きなのです。
(6)資産管理情報でさらに高度化する
(部分抜粋を掲載)
現時点での口座の預かり商品の種類や残高数量については、すでに電算化されているところが多いと思います。
ここで考えていただきたいのは、お客様からお聞きできた他の資産構成をも加味して、証券投資の比率や投資対象を提案したり、よりレベルの高い営業を行うための情報データの集積です。
口座の中にある現在のお預かり資産だけを眺めて、営業をしているのではいけません。新しい資金を追加していただくように、常に心がけることが非常に大切です。
そのための情報の収集は、お会いしなければできません。営業とは人に会うことです。より多くの人に会い続けて情報を収集し、それに基づく提案を繰り返すのです。その営業活動のためにパソコンを使います。
(7)実績管理ができればパーフェクトです
(部分抜粋を掲載)
社員の営業成績を会社で管理しているのは当然ですが、自分の実績を自分で記録することも有用な方法です。営業は結果が必要ですから、会社の実績管理は当然ながら結果のみを記録して、人事評価の基本としています。
管理という言葉を聞くと、反射的に会社や上司、つまり自分以外の人に、監視されたり拘束されるようなイメージを感じて、身構えてしまう人は多いようです。
管理の基本は自分自身を管理する「自己管理」にあることは、是非ともお考えいただき、基本的な習慣として、身に付けていただきたいと思います。
人間は、個人でも集団でも、目標を持ち夢を描いて行動するときに、最も高い能力を表わすことは、歴史の中から数多く学ぶことができます。
営業実績もまた、自分で目標をつくり夢を描いて、毎日の行動を積み重ねて行くことが大切だと考えます。
会社全体の立てる目標に添った実績の管理は、会社でしてくれます。自分の目標の実現のための実績管理は、自分でやらなければならないのです。
営業活動の目的は、売上高を挙げて利益を生み出すことです。
しかも、常に一定期間内での成果が必要です。成果を挙げるためには、お客様に接して提案や説明を繰り返す、毎日の営業活動の過程を、着実に積み重ねなければなりません。
その過程の総てを見守り指導してくれることを、会社や管理者に期待することは無理です。自分の行動の過程を記録して、実績とどのように関わって効果があったか、あるいはなかったか、他人の手を借りずに検討しながら前進して行くのです。
自己管理はこれまで「言うは易く、行うは難し」に近い作業ではありました。紙の記録では、整理が難しく大変な手間と努力を必要としたからです。
しかし、これもパソコンという道具を使うことで、より簡単に実行することができるようになりました。 使い方の一つの方法としてぜひおすすめします。
あらゆる職種で、年俸制の賃金制度や契約社員の制度を、導入しようという流れが起きています。この流れは今後止まったり逆流することは無いと考えます。そして営業は成果が数字ではっきりと出るだけに、そのような制度への移行は早いでしょう。
自分自身のために働き、自分自身のために努力するライフスタイルは、次第により多くの人が進んで行く方向であろうと考えます。
好むと好まざるとに関わらず、滅私奉公の会社型人間への道徳的な評価は、日本では歴史上初めての下げ過程にあります。自己実現を望む年代層の人口比率が、次第に高まるトレンドにある事実は、正確に認識しなければなりません。
お客様の意識もまた次第に変化しています。より安く、よりよいサービスを求める動きは拡がり続けます。他の会社よりも早く、他の者よりも的確に対応する営業にこそ、報酬がもたらされる傾向は強まるでしょう。